舞台 「酔いどれ天使」 10月2日17時開演 新歌舞伎座三列目
行ってきました「酔いどれ天使」
初めての新歌舞伎座
この舞台は高橋克典が「千鳥のクセがすごいグランプリ」に出た時に告知してて
調べたらまだ発売前だったので
先先行のチケット予約で取りました。
三列目。
実際はコロナで一列目が空席だったので
実質2列目でした
開演前に一列目の女の子が堂々と舞台を撮りまくってたので、自分も一枚だけ撮りました。
見た目はこんな感じです。
下手(しもて)だったので、出演者も目の前で本当に見やすかったです。
佐々木希が着物の裾をめくって、両足出して踊り出した時は、あまりにも目の前過ぎてドキドキしました笑
さて「酔いどれ天使」ですが、調べてみたら
実は舞台化されるのは今回が初めてではありません。映画が公開された1948年4月から約半年後、ほぼ同じキャストとスタッフが集結し、舞台作品として上演されたという記録が残っています。当時の映画界では、大規模な労働運動が起こり、多くのスタッフや俳優達が窮状に陥っていました。彼らを救うために黒澤明を中心に劇団が編成され、全国巡業が催されたと言われています。この時、上演作品に選ばれたのが「醉いどれ天使」でした。
近年、偶然にも三船プロダクションが長年眠っていた舞台台本を発見。舞台台本からは黒澤明が逆境をはねのけ、映画同様、舞台としても最高の作品を創り出そうとしたことが伝わってきます。色あせることのない普遍性を持ち、今を生きる私たちにも強く訴えてくるメッセージ。この黒澤明の想いを受け継ぎたいと舞台化へと動き出しました。
って言う事みたいです。
つまり黒澤明監督当時の台本が見つかって、今回の上演になったってこと。
これは期待できますー
しかも出演者が超豪華!
桐谷健太、高橋克典、佐々木希、田畑智子、篠田麻里子、高嶋政宏
これは期待できますぞー
で、当日新歌舞伎座。
最近よく舞台を見に行っているので、新歌舞伎座には開演10分前の16時50分到着。
コロナ禍だし、早く着いてもする事ないからギリギリで十分
開演3分前くらいかな?
スルスルーっと幕が開いて、舞台が剥き出しに
(こんな丸見えから始まるのか)
って思ってたら、一列目の女の子がスタッフが横にいるのにパシャパシャと写真を撮り出した。
(え?いいの?)
って思ったら、スタッフはスルー
(あら、別にいいねんね)
って思って、一枚パシャリ
が、先程のこの写真。
セットは戦後の昭和の東京の闇市風
で、で、舞台が始まりましたー。
まず、早速、桐谷健太の1人語りからスタート。
「酔いどれ天使」は映画も観たことないので、全くの初見。
どんな話しなんだろうか?
続いて高橋克典が医者役で登場。
どうもタイトルの「酔いどれ天使」とは
高橋克典演じる「酔っぱらいの医者」の事のようだ。酔っぱらいながらも下町の貧乏な人々を助ける「天使」ってところかな?
一幕が約1時間40分くらいで、二幕が1時間15分くらい。17時開演で終わったのが、20時15分くらい。退場は、コロナ禍でエリア退場になってるので順番に退場。今回は1番最後だったので、5分くらいかかったかな。でもこの「エリア退場」。本当にいいシステムで、コロナ禍で良かった事の1つだと思う。とにかく退場がスムーズで、無理矢理割り込む人もいないし、安全にスムーズに退場出来る。変な混雑もない。
で、退場の続きですが、6階の新歌舞伎座からエスカレーターで降りて(6階だからかなり長い)。それから近鉄上本町駅に着いたのが20時27分くらい。駅でトイレに行って、36分発の電車に乗れたから、かなりスムーズに帰れました。
で、で、ここからネタバレ風ですが、「酔いどれ天使」の感想ですが、
映画を舞台化した事で、前半は場面転換の流れも良くないし、まるで映画の総集編を見せられてるかんじ
でした。
内容的には面白かったけど、舞台らしくは無いって感じ。たぶん前半は「見つかった台本に忠実に」構成されてたんじゃないかな。一幕のラストのダンスのシーンの辺りはかなり舞台っぽくて、ニ幕はドーンとした舞台っぽい演出でした。
オマージュは苦労するね
出演者はもちろんみんな上手かったけど、特筆すべきは「田畑智子」!1人だけ全然レベルが違う!上手いし、声は通るし、素振りや演技もかわいいし、細かい。出てくると1人うま過ぎてオーラが違う。
それと面白かったのは「高嶋政宏」
まるでディズニーの悪役が出てきたみたいに独特の雰囲気と演技。真剣なのにコミカルさもあって、存在感がハンパない。もちろん演技も上手い。
この2人は出てきただけで、雰囲気が変わるレベル。
桐谷健太はもちろん演技も上手かったけど、まだたぶん少し足りてない。下手って事じゃなくて、「こういうの経験して大俳優になっていく」途中って感じじゃないかな。たぶんあと数年して同じ役したら、もっともっと深みのあるいい「松永」になってると思うし、他の役ももっともっといい演技が出来るようになってると思う。
高橋克典はちょっと映画の「酔いどれ天使」の先生役に引っ張られてる感じだった。演技というより、「酔いどれ天使の先生のモノマネ」って感じだった。もちろんそういう演出だったのかもしれないけど、高橋克典なりの「先生」を観たかった気がする。少ししゃがれた声で年寄りっぽさを出してたけど、逆に演じさせられてる感じになってて不自然な感じだった。
佐々木希は「可愛さを封印」って感じかな。脚に障害を負った役だったからだろうけど、そのかわりに「佐々木希って演技上手いやん」ってのがしっかり出せていたので良かった。
篠田麻里子はまさに「麻里子さま」な役どころと演技で、こちらもしっかり演じきってて好感が持てました。来た役をキッチリ演じてるなって感じです。
佐々木希も篠田麻里子もこれからどんどんいい役できると思うので頑張って欲しいです。
最後に
これは誰が当たったんでしょうか?
羨ましい
次回は12月の松たか子のラパンバンバン?かな
以上、現場からのリポートでした。
アディオス